THE RUGGED CLOTHING. -無骨な一着-

こんにちわ。

大阪南船場の古着屋『SLOWLIFE&CO.』yasuhitoです。



最近バタバタ続きで、Blogの更新が滞ってしまい申し訳ございません。

本日からまたしっかり再開していきますので、宜しくお願い致します。


週の中日という事でまったりした営業になるかなと思いきや、ありがたいことに何かとバタつく営業になった昨日。

初めてお越し頂いた方もおられ、本当にありがたい。

これからも是非よろしくお願い致します。


さらに昨日の夜は、少し面白い企画があり、あるコミュニティを結成しました。

これから少しずつ拡大していく予定で、またこのBlogでも発表していければなと考えております。



さて本日は、これからの季節是非お勧めしたいコートをご紹介。

VINTAGEでコートと言うのも少し希少な類にはなると思うのですが、更に珍しい生地という事でかなり面白い一着ではないでしょうか。

早速、ご覧ください☟☟

VOLE 40’S BLACK DUNGAREE SHOP COAT

イギリスのアパレルブランドである『THE VOLE BRAND』。

50年代〜60年代頃におそらく化学繊維製品の波に飲まれ消滅したと思われますが、全盛期の頃にはイギリス軍を象徴するアイテムの一つであるグルカショーツも本格的に展開していたようで、かなり実績のあったブランドのようです。




縦に垂らされたハンガーループがいかにもVINTAGEらしい仕様。

さらにこのコートで一番注目したいのが、一見ブラックシャンブレーと思えるこのボディ。

よく見てみると、斜めに畝が走った綾織による『ブラックダンガリー』ボディというかなり希少な生地が採用されています。

ブラックシャンブレーですら希少な中、ブラックダンガリーは間違いなく更に珍しいと思われます。




ステッチによりペンポケットが独立したチェストポケット。

古いコートやカバーオールによく見かけるこのディテールは、VINTAGEフリーク心をくすぐる仕様ですよね。




サイドポケットはショップコート特有の、中に着たジャケットやパンツのポケットをコートを着たまま使用する為のスラッシュポケットが。

さらに容量が大きいパッチポケットも。

どちらか片方が付く事が多い中、両方とも施された仕様の物は意外に少ないのではと思います。

機能性はもちろん、デザイン面で見てもアクセントとなっており見た目もかなりカッコイイ。




バックは動きやすさを考慮された長めのベント入り。

こちらも機能性はもちろんなのですが、ベントが入っていることにより風で靡く後ろ姿は本当にカッコイイですよね。




ボタンは全てオリジナルのチェンジボタンが付属。

洗濯機が普及する前のこの仕様は、時代背景を読み取れる貴重なディテール。

おそらくボタンリングによるダメージを防ぐ為のボディと同じ生地の当て布と、厚紙で作られた補強生地が各箇所に施されています。

ワークアイテムということもあり、雑多に付けられている感じがなんとも味わい深いですね。

さらに注目は、ご覧の通り生地のエンド部分にあるセルビッジ。

レッドラインも色落ちなくハッキリ残っています。

これはヤバい。




さらに裾の部分は、ダメージが入ってしまった為に当時の違う生地で補修されたと考えられるリペアが。

その生地も、少しザラついた質感でおそらくコットン×リネン混合の物で、しかもブラック。

これもヤバい。




内側には、その名の通り『ミズハタネズミ』がデザインされたタグ買いしてしまいそうな、デザイン性の高いブランドタグが。

国に関わらず、古いブランドタグは本当にカッコイイ物が多く、昔のBlogでも書いたのですが、CDの『ジャケ買い』ならぬVINTAGEの『タグ買い』とい言葉が出来たのもうなずけますよね。




生地感や本来の用途上によるデザインからくる、無骨感の塊のような雰囲気のブラックダンガリーショップコート。

こいつだけで十分雰囲気があるのですが、さらに重厚感をプラスする為『RRL』のI-CONラインのメールバッグをプラス。

他のアイテムはシンプルまとめたのですが、首元に少しアクセントとして明るいストールを加えました。




太めのジーンズにエンジニアブーツ等骨太なアメカジスタイルはもちろんカッコイイのですが、いかにもな体型の方しかなかなか似合わなく、着る人を選びすぎると思うので、ジャストサイズのジーンズをロールアップし肌を見せサービスシューズといった、無骨な雰囲気の中に軽さを加えた絶妙なバランスのスタイリングに。

垂らすのではなく、首元に刺しチラッと見えるストールで、やらしくない程度の程よい柄をプラス。




手ぶらでもカッコイイのですが、雰囲気のある『RRL』のバッグが一役買ってくれたことにより、さらに奥深い雰囲気に仕上がってます。

面積の大きいアイテムであるコートは、服の中でもかなりキャラ立ちが強いアイテム。

ブランド等の上品なコートであればクラッチバッグ等小ぶりな物でももちろんなのですが、今回の雰囲気ムンムンのコートの場合は、大ぶりでキャラ負けしない雰囲気がある物を合わせるのがポイントではと思います。




フロントももちろんですが、コートで一番カッコ良く見えるのは去り際の後ろ姿。

ただここまで男らしく雰囲気がありながら、時折ユラユラと靡きライトな印象を受けるアイテムも少ないと思います。



ファッションの為に作られた物ではない上、今の技術とは違った手法で作られたとんでもなく昔のプロダクト。

実際ブランドから同じようなアイテムも展開されてはいますが、やはりそこはVINTAGE。

昔の技術、昔の生地、長い年月を経過した本物でしか成し得ない空気感があり、さらに希少性も相まってそれを手にする高揚感は他では絶対に味わえないと思います。


時代背景が伺える希少なディテールをもったこのブラックダンガリーコート。

その上、この上ない無骨で男らしい雰囲気。

スーツは男ならでは服と良く言われますが、このコートもその雰囲気からそれに近しいアイテムではと個人的に感じています。

希少性と雰囲気を合わせ持った、VINTAGEの魅力を十二分に楽しめるコート。

その独特な空気感を、是非スタイリングに落とし込んでさらに楽しんで頂きたいですね。




本日、週末に向けての詳細をPICK-UPする為CLOSEの時間を20:00に致します。

ご迷惑をおかけ致しますが、その分楽しんで頂けるアイテム追加する予定ですので、何卒宜しくお願い致します。


最近の暖かい気温に合わせて、かなり春めいてきている内容の店内。

色々と提案したいアイテム盛りだくさんです。

本日、少し短めの営業ではありますが、十分楽しんで頂けると思いますので、是非お越し下さいませ!!!




『SLOW LIFE&CO. - VINTAGE & OUTFITTER -』

OPEN 12:00 - CLOSE 21:00

定休日:火曜日

〒542-0081

住所:大阪府大阪市中央区南船場2-2-28 順慶ビル1F 105号室

TEL:06-6227-8733

Email:yasuhito1229.slowlife@gmail.com

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